鈴木茶苑のある徳山は、南アルプスの山間の地にある人口約1000人ほどの小さな集落で、金谷駅から大井川沿いに沿って走る大井川鐡道の終着駅である千頭駅の手前10kmの地点にあります。
標高は海抜246m(駿河徳山駅)、周囲を山々に囲まれた盆地のため、夏は暑く冬は寒いです。
徳山の歴史は古く、縄文時代のものと思われる土器や石器などが出土しています。平安時代には河内の国から来た土岐氏が無双連山に徳山城を築き、この地を支配、徳山神社(888年)や浅間神社(1055年)、八幡神社(1055年)を創建し、しばらくは平和な時代が流れました。
その後、南北朝時代に南朝方だった土岐氏が北朝方の今川氏に敗れ、今川氏の支配を受けるようになりますが、代々京都の公家と関係が深かった今川氏の影響で山間の村々もその文化的影響を受け、それ以来徳山には国指定重要無形民俗文化財の「徳山の盆踊り(鹿ん舞・ヒーヤイ・狂言など)」や静岡県指定無形民俗文化財「徳山神楽」が伝承されています。「徳山の盆踊り」は毎年8月15日、「徳山神楽」は毎年10月第二日曜日に奉納されます。
春は枝垂れ桜や桜並木、新茶はもちろん、新緑も美しい季節。夏は「徳山の盆踊り」の他にも蛍が有名です。秋は「徳山神楽」や山々の紅葉、冬は貴重な野鳥に出会えるバードウォッチングや、霜の降りた白銀の茶畑も一見の価値があります。ぜひ徳山に遊びにいらしてください。